HTML・CSS・JSを1ファイルに凝縮! .astro ファイルを構成する3つの要素とは?

Astroコンポーネントの構造
Astroコーディングの基本としてまず押さえておくべきことは、ファイルの拡張子は.astro であること。そして、ファイルが大きく3つの要素に分かれていることの2点である。下記はファイルを構成する3つの要素である。
- コンポーネントスクリプト
- コンポーネントテンプレート
- コンポーネントスタイル
従来のウェブサイトは「HTML」「CSS」「JavaScript」の3つでそれぞれファイルを分けて作成されていたが、Astroフレームワークを使うことで .astro ファイル1つで全てを統合することができるようになっている。ここで考えたいのは、ウェブサイトを構成する大きな3要素を、どのように記述することができるのか? ということである。
本記事ではそれらを踏まえて整理していきたい。とはいえ詳細な機能やできることを語ることは避け、あくまで概要のみに焦点を当てた記載としたい。
コンポーネントスクリプト
--- (ハイフン3つ)で区切られた範囲のことを指し、ここにはTypeScriptコードを記述することができる。具体的にできることとしては、下記のようなことが挙げられる。
- 他のコンポーネントやライブラリの import
- 外部APIやデータベースからのデータ取得
- 親コンポーネントからの Astro.props(属性)の受け取り
- HTMLテンプレートで使う変数やロジックの計算
該当の部分については、フロントマター(コンポーネントスクリプト)とも呼ばれるため、そちらの名称で知っている方の方が多いかもしれない(少なくとも自分はそうだった)。フロントマターとはマークダウンファイルでも使われている名称であり、 タイトルや作成日、タグ、公開設定などのメタ情報を記載する --- (ハイフン3つ)で囲われた範囲のことを指している。
コンポーネントテンプレート
HTMLタグを記述することができる。AstroフレームワークはHTMLスーパーセットと言われることもあり、HTMLが分かっていれば最低限の実装は可能となっている。HTMLとの違いとして、波括弧 { } を使うことでJavaScriptの変数や処理結果を直接埋め込むことができるようになっている。また、コンポーネントスクリプトでインポートしたコンポーネントをタグと同じような書き方で利用することも可能だ。
コンポーネントスタイル
<style> タグで囲われた範囲のことを指し、そこにはCSSコードを記述してレイアウトを指定することができる。ちなみにレイアウトが反映されるスコープの範囲はファイル内のみに限られる(つまりクラス名が他ファイルと被っていても問題にならない)。
参考コード
ここまで解説した3要素を実際のコードで表すと、以下のような構造になる。
---
// 1. コンポーネントスクリプト(フロントマター)
import Header from './Header.astro';
const { title = "デフォルトタイトル" } = Astro.props;
---
<!-- 2. コンポーネントテンプレート -->
<Header/>
<main>
<h1>{title}</h1>
</main>
<!-- 3. コンポーネントスタイル(このファイル内だけに適用される) -->
<style>
h1 {
color: #333;
font-size: 2rem;
}
</style>
まとめ
本記事でまとめたのは、それぞれの要素の概要のみである。
- コンポーネントスクリプト: TypeScriptによるデータ取得やロジック処理
- コンポーネントテンプレート: HTMLベースの描画領域({ } で変数埋め込み)
- コンポーネントスタイル: そのファイルだけに適用されるカプセル化されたCSS
HTML・CSS・JavaScriptを別々に管理するのではなく、1つの .astro ファイルにキュッと集約してコンポーネント単位で扱える。この整った構造こそが、Astroでの開発体験を非常に快適にしてくれている大きな要素なのだと実感している。



